アロマとハーブを巡るフランスの旅 帰国編
ラヴェンダーのはちみつ没収される
楽しかった旅も終り
帰国の日
最終日にしてやっとぐっすり眠れた私は
やたら早く目が覚めてしまった
「 早すぎるやん~」 と迷惑そうな妹の声を背に
ごそごそと帰る準備
気になっていたのは荷物の重さ
以前重量オーバーで追加料金を取られたことがあるので
今回は新たにニースで安いバッグを買い2つに分けたのだけど・・・・
もうひとつ心配だったのは
トランジット
ニースの空港から
パリのシャルルドゴール空港へ行き
そこから
関空行きのエールフランスに乗り継がなければならない
しかも乗継までの時間は1時間少し
巨大空港のシャルルドゴールで迷ったらおしまいだ
ターミナル2Eまでたどりつかないと・・・・
ホテルで朝食を取りチェックアウトすると
「 空港までどのように行くのか?」 と聞かれた
妹が
「 もう手配してある 」 と答える
アロマ妹だんだん力をつけてきている
「 友達が待っていますよ」 と言われ
見ると 空港まで送ってくれるガイドさんだった
私たちより少し年上の
日本人マダムだった
この方がこの後色々とお母さんのようにお世話をしてくれる
空港まではいろいろお話を・・・
ニースの空港は
カンヌ映画祭や
F1のレースのときは
自家用ジェットでいっぱいになることや
フランスのストはえげつなくて
本当に困らせるために行うらしく
フランス開催の
ワールドカップのときに
タクシーが一斉にストをしたことなどなど
おしゃべりしているうちに車は空港へ
その後は
「 荷物の重さは大丈夫? 大丈夫ね・・・それじゃこれもトランクにいれましょう~」
「 液体はだめよ・・・はいここに入れて・・・」
「 落ち着いてね パリに着いたら 乗り換え のcorrespondance この文字を見て
この文字に沿ってずっとずっといくのよ~Cよ! Cに沿ってよ
大丈夫大丈夫 落ち着いてね!」と
なんだかかえって不安になってきた
この
コレスポンデンスが覚えられなくて何回も妹に
「 何やった?」 と聞いてしまい
そのたびに 覚え悪いなあ~みたいな顔で
「 コレスポンデンス!」 と言われる始末
「 はい・・ここを上がったらすぐ手荷物検査よ、じゃあ気をつけてね」と
エスカレーターが上がり私たちの姿が見えなくなるまで見送ってくれた。
この
手荷物検査で私にとってはとても悲しいことが起こる
私は
ラヴェンダーのはちみつを大事にバッグの中に入れていたのだ
そこでストップ!
はちみつは完全な固形状態だったしまさか手荷物で引っかかるとは・・・
検査官は最初フランス語でまくしたてたのだけど
「 意味不明??」 の顔を私がしていたので
英語に変わった
「 これは機内に持って入れない。ここで置いておくか
先ほど預けた荷物をもう一度手続きしてそこに入れるかしなさい」と・・
えっうそうそ・・・私は
「 Miel ! ( フランス語ではちみつ) Miel ! と繰り返す
「 Not Bomb ! 」 爆弾じゃない!!!と言ってみた
あたりまえやんか 爆弾なわけない! 気が動転している
私が理解していないと思ったのか紙とペンを持ってきて説明し出した
100グラムなら10までOK でもあなたのは250グラムだからダメ! と
手続きするか? と聞かれたが飛行機の時間もあるし
ちゃんと説明する自信もない・・・・
あきらめきれずぐずぐずしている私を見て
妹が大きい声できっぱりと
「 I leave it ! 」 と横から言った!
しょぼくれている私を見て
検査官は 一言すまなさそうに
「 Sorry・・・・・」 と
はちみつ2個没収された私は気持ちが沈んでしまった
すると妹が
「 そんなことで気持ち落とさんどこうや!最後何やから
そんなにはちみつ欲しかったん やったら私のあげるし
関空着いたらすぐあげるし! 」
「 ほんま? いいの?」 と貰ったはちみつがこちら
私が落ち込んでいたのははちみつがなくなったからだけではなく
(もちろんそれもショックだったけど)
自分の詰めの甘さというか 不注意というか
はちみつはどうかな?とちらっと思ったのにトランクに入れなかった事を
すごく悔やんでいたのだ
沈む気持ちのまま飛行機に乗り込み
美しいニースを後にパリの空港へ
私たちは前から2番目の席に座っていたので(自由席だった)
急いで降りて
コレスポンデンス C を探し
ひたすら歩いた
そしてゲートまでたどり着き一安心
今回の旅のミッションはすべて完了!日本へ帰れる~
お土産に最後にワインとチョコレートを買ったらすぐに搭乗の案内
やっぱり時間はぎりぎりだったな
搭乗してすぐに日本へ℡を入れる
日本は夕食時で 主人が今日は息子と焼き肉をしているところだった
明日は関空まで迎えに来てくれるという
そのあと荷物を積み込む機械の故障で40分遅れで出発
「 楽しかったなあ~ わたしら補いあったよなあ~」 と妹
「 ほんまやなあ~ 協力し合って何とかなったよなあ~ 」と私
長かったようで短かった10日間
ちょっと欲張りすぎた感はあったものの
色々な経験ができて充実した旅だった
珍道中で 笑えることもたくさんあって
「 今度行く時はもう少しスマートに行きたいもんやなあ~」 と妹
旅の終わりは少し
センチメンタルな アロマ姉妹
10日間も家を空けてお互いの家族にも感謝
うちは主人が家事を頑張ってくれて
帰ったらぬか床までできていて漬物ができたいた
息子は毎日自分で弁当を作って仕事に出かけていたみたいだし
やればできるやん~
たまに主婦がいないのもいいかもしれない
おかげで楽しい思い出ができた
アロマの旅終わってしまったけどまた姉妹で旅ができることがあればいいな。
(このブログを読んだ人たちから笑いを求められていましたが、決して笑わそうと思って
書いたわけではありません。 すべてノンフィクションです )
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