アロマとハーブを巡る旅 パリ編 その3

Noriko

2015年07月16日 20:37

  ホテルに帰りたい・・・


 始めてのメトロ、はじての乗り継ぎがうまくいった私たち

 機嫌良くさて帰りましょう~と今降りたショセダンタンの駅へ


 



 さっきみたいにチケットを買って・・・と券売機を見るとお札が使えない

 コインのみ・・パリに着いたばかりの私たちはコインを一枚も持っていなかった

 どうしよう??? でもクレジットカードは使えると書いてある

 妹のクレジットカードを入れて操作してみるが受け付けてくれない

 (後でわかったのですがICチップが付いてないクレジットカードはダメみたいです)

 隣の案内の窓口で切符を買いたいと言って見たが ここはインフォメーションだ

 看板を見ろとばかりに看板を指でさしてノンノンという

 もう8時前でお店も閉まっていて両替できそうもない


 もう歩いて帰るしかないなあ~

 その時の私たちの選択肢は其れしか頭に浮かばなかった

 地上に出て 道路の地図を見て主人が持たせてくれた

 登山用の磁石をだして方向を見る・・・


 とにかく大通りをまっすぐ歩いて 横の通りにセントノーレ通りって書いてあったら曲がろう

 いい加減な判断!

 この日のパリは猛暑で機内食から何も飲み食いしてない私たちは

 空腹とのどの渇きと暑さでフラフラだった。

 ホテルにたどり着けるのか・・・熱中症になるのではないかしら?・・・・と

 ネガティブな思考で気持ちが沈む・・・だんだん無口になる私たち


 自販機もコンビニもないパリの町  水が飲みたい・・・

 カフェに入ればいいのだけどとりあえず早くホテルに帰らないと

 日が暮れてしまってはどうしようもない


 思考回路がショート寸前のその時セントノーレ通りという看板が・・・・

 やった~


 結局セントノーレは見つかったものの右へ行くか左へ行くかで逆に行き

 それからしばらくまた迷いポリスに道を尋ね

 ホテルに着いたのは10時前

 とにかく何か食べないと飲まないと・・・とホテルのレストランへ直行

 食事がしたいと言うともうバータイムだから食事はできないといわれる


 それではボワソン (飲み物)シルブプレ ピエール(ビール)シルブプレ

 とお願いする。

 でもおなかもペコペコ 思わず口に出た

 サムシング トゥー イート  何か食べ物を・・・・

 私の顔があまりにも悲壮だったのか可愛いパリジェンヌは

 ウイ~ウイ~うい~ わかったから待ってて見たいな感じで厨房へ

 そして出てきたのがこれ


 



 グリッシリーニ見たいなものが6本

 これだけ!!

 それでも空腹の私たちはありがたく3本ずついただきました。

 パリ第一日目の夕食はこれだけでした・・・


 この後また面白い落ちがありまして。

 妹にこのお勘定を部屋づけにしてくださいってフランス語の本に

 書いてあるのを指さしてと頼むと

 わかったわかったと先ほどの女の子を呼んで

 シルブプレ サ と指さしている

 女の子は何回も首をかしげ 挙句の果て文章を読みだした

 これはおかしい…もしや

 違うところ指さしてるん違うん?と言って本を見ると

 案の定 「 残り物を包んでいただけますか?」 のところをさしている

 残り物なんかないやん~~もう~恥ずかしい~


 妹も老眼と疲れで目が良く見えなかったのね~ 仕方ないね~

 
 部屋に帰りベッドに倒れこむように横になり つかれた~


 その夜は隣か上の部屋のカップルの大げんかの声が聞こえ

 ヒステリックに叫ぶフランス語の女の人の声

 時折バーンとかバシッとかすごい音もして

 殺人とかになるん違うかしらと怖くて心臓バクバクして眠れない

 妹にすごい声聞こえると言っても

 「隣の中国の人やろ・・」とすぐに寝てしまった

 フランス語やって! と 


 だけどこんな壁が薄くて音筒抜けでやっぱり4つ星はないやろう~と

 苦々しく思いながらこの夜は一睡もできなかった。

 日本で出てから何時間寝てないんやろう~

 
 前途多難を暗示するようなパリの一日が終わりました。


 


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