ホテルに帰りたい・・・
始めてのメトロ、はじての乗り継ぎがうまくいった私たち
機嫌良くさて帰りましょう~と今降りたショセダンタンの駅へ
さっきみたいにチケットを買って・・・と券売機を見るとお札が使えない
コインのみ・・パリに着いたばかりの私たちはコインを一枚も持っていなかった
どうしよう??? でもクレジットカードは使えると書いてある
妹のクレジットカードを入れて操作してみるが受け付けてくれない
(後でわかったのですがICチップが付いてないクレジットカードはダメみたいです)
隣の案内の窓口で切符を買いたいと言って見たが ここはインフォメーションだ
看板を見ろとばかりに看板を指でさしてノンノンという
もう8時前でお店も閉まっていて両替できそうもない
もう歩いて帰るしかないなあ~
その時の私たちの選択肢は其れしか頭に浮かばなかった
地上に出て 道路の地図を見て主人が持たせてくれた
登山用の磁石をだして方向を見る・・・
とにかく大通りをまっすぐ歩いて 横の通りにセントノーレ通りって書いてあったら曲がろう
いい加減な判断!
この日のパリは猛暑で機内食から何も飲み食いしてない私たちは
空腹とのどの渇きと暑さでフラフラだった。
ホテルにたどり着けるのか・・・熱中症になるのではないかしら?・・・・と
ネガティブな思考で気持ちが沈む・・・だんだん無口になる私たち
自販機もコンビニもないパリの町 水が飲みたい・・・
カフェに入ればいいのだけどとりあえず早くホテルに帰らないと
日が暮れてしまってはどうしようもない
思考回路がショート寸前のその時セントノーレ通りという看板が・・・・
やった~
結局セントノーレは見つかったものの右へ行くか左へ行くかで逆に行き
それからしばらくまた迷いポリスに道を尋ね
ホテルに着いたのは10時前
とにかく何か食べないと飲まないと・・・とホテルのレストランへ直行
食事がしたいと言うともうバータイムだから食事はできないといわれる
それでは
ボワソン (飲み物)
シルブプレ ピエール(ビール)
シルブプレ
とお願いする。
でもおなかもペコペコ 思わず口に出た
サムシング トゥー イート 何か食べ物を・・・・
私の顔があまりにも悲壮だったのか可愛いパリジェンヌは
ウイ~ウイ~うい~ わかったから待ってて見たいな感じで厨房へ
そして出てきたのがこれ
グリッシリーニ見たいなものが6本
これだけ!!
それでも空腹の私たちはありがたく3本ずついただきました。
パリ第一日目の夕食はこれだけでした・・・
この後また面白い落ちがありまして。
妹にこのお勘定を部屋づけにしてくださいってフランス語の本に
書いてあるのを指さしてと頼むと
わかったわかったと先ほどの女の子を呼んで
シルブプレ サ と指さしている
女の子は何回も首をかしげ 挙句の果て文章を読みだした
これはおかしい…もしや
違うところ指さしてるん違うん?と言って本を見ると
案の定 「
残り物を包んでいただけますか?」 のところをさしている
残り物なんかないやん~~もう~恥ずかしい~
妹も老眼と疲れで目が良く見えなかったのね~ 仕方ないね~
部屋に帰りベッドに倒れこむように横になり つかれた~
その夜は隣か上の部屋のカップルの大げんかの声が聞こえ
ヒステリックに叫ぶフランス語の女の人の声
時折バーンとかバシッとかすごい音もして
殺人とかになるん違うかしらと怖くて心臓バクバクして眠れない
妹にすごい声聞こえると言っても
「隣の中国の人やろ・・」とすぐに寝てしまった
フランス語やって! と
だけどこんな壁が薄くて音筒抜けでやっぱり4つ星はないやろう~と
苦々しく思いながらこの夜は一睡もできなかった。
日本で出てから何時間寝てないんやろう~
前途多難を暗示するようなパリの一日が終わりました。