我が家のお雛様は娘が生まれた時母が作ってくれた木目込み人形です。
丸いお顔が小さい頃の娘によく似ていてうれしかったのを覚えています。
母が孫のために一生懸命作ってくれたので、大事にして娘の子どもにまで
残したいなと思っています。
その頃は元気だった母も、4年位前から色々と体が悪くなり、
パーキンソン症候群と診断されつつも、お医者さんからは「ちょっと違うような気が
するなあ~」と言われ続け、それでも病状は少しずつ悪化し、今ではほぼ歩けない
状態になってしましました。今週には家の中で使う車椅子が届く予定です。
歩く事と、家事が大好きな母だったので思うように動けない生活はものすごく
ストレスが溜まるようです。
でも、絶対もう一度歩けるようになると言って前向きに頑張っています。
少しでも外に出るようにと思うのですが、いざ体に障害がでると健常だったときは
何ともなかった事がものすごく大変なことでバリアフリー、ユニバーサルデザイン
と謳われて久しい今も町は障害者にあまり優しくないことがよく分かります。
外食ひとつするにしても、バリアフリーで椅子席でスペースがあってトイレも
車椅子専用のがあってなんて考えているとごくごく限られてくるのです。
母が病気になってから、本当に色々考えさせられる事が多いです。
お雛様を作ってくれた時は母が歩けなくなるなんて事は夢にも思っていなかったし
自分の親はいつまでも元気が当然みたいに思っていました。
お店を始めた時も子どもの面倒や家事のこと本当に色々助けてくれました。
これからは娘と私とでおばあちゃんを助ける番ですね。
お雛様を出しながら感じた事です。
これは大お祖父さんが娘のために書いてくれた絵です。